胡蝶蘭（大輪、ミディ）胡蝶蘭生花の販売と胡蝶蘭の育て方　〜　生産農園で大切に育て胡蝶蘭をお届けします

ひろしさん　こたえ＞
花茎の潜芽が花芽とならずに葉芽となったもので、高芽といいます。そのままにしておくと、そのうち葉の基部の茎（短いです）から根が生えてきて独立個体となります。
オリヅルランのランナーで増える子株と同じようなものです。

胡蝶蘭の指南書には花が終わった後花茎（正確には花軸）を３〜４節残しておくと潜芽が伸びて再び開花することが書かれていますが、夏の高温期や、窒素肥料が多い状態では潜んだ芽が花芽とならず、このような葉芽（高芽）になりやすいものです。また、何らかの事情で親株の成長点がダメになったときに花軸がついたままだと高芽を出して生き延びようとします。

親株の成長点がダメになっているのであれば是非とも高芽は育てなければなりません。また成長点が正常でも、親株が元気で葉の枚数も多ければ高芽をそのまま育てれば株数を増やすことが出来ます。けれども親株の葉の枚数が４枚以下で、成長点が正常という場合は、子株は諦め花軸を株元近くで切り取ったほうが良いでしょう。
葉が４枚以下で子株を育てると親株の葉を２枚程度損耗することになるからです。また初冬の花芽も期待できなくなりますので。

子株は自前の根が5ｃｍ以上で３本以上出ていれば独立させることが出来ますが葉だけの状態では生存は無理とお考えください。

ひろしさん　こたえ＞
花芽の伸び方は株の個体差（個性）や健康状態、置かれた環境によって左右されことが多いのですが、ちょっとのんびりのようですね。
出来ましたら画像のアップをお願いしたいです。それとわかる範囲で結構ですので、花色やサイズ、あるいは系統名などどともに、おかれている環境の気温、湿度、お住まいの大雑把な地域(県でけっこうです）をお知らせ願いたいと思います。

ひろしさん　こたえ＞
ちょっと画像が小さくて花茎の状態がわかりませんが、環境に問題がなさそうなので、それなのに花茎、つぼみの成長が止まっているのであれば、あるいは株が成長路線に切り替えたがっているのかもしれません。葉が３枚というのもできれば今年あと２枚は欲しいですよね。

２株寄せ植えしてありますが、中はポットが２つあるいはポットから抜かれた根鉢が２つである可能性が高いです。であれば新葉の成長には不十分な状態と思いますので、それぞれの株に植え替えて欲しいのかもしれません。

ひろしさん　こたえ＞
これは花芽が高芽(葉芽）に化けたものです。
通常の冬から春先に出現する花芽ではこのような化けは少ないですが、高温期に出た花芽は葉芽に化けることがあります。成長期であるため窒素肥料分を含む施肥が行われる場合が多く窒素分が花芽への分化を阻害する場合があるのです。

元の株の成長点が問題なく、新葉が成長しているならば、この高芽は元株の成長の妨げになる場合があるので切除したほうが良いのですが、問題は元株の成長点が何らかの原因で機能しなくなることがあり、その場合にも脇芽が発生したり、花茎から葉芽に化けたりすることがありますので、元株の成長点が異常ないことが確認できるまでは切除しないほうが良いです。成長点に異常ある場合はこの高芽で更新するしかなくなるためです。
実はこの成長点の異常の有無の判定が意外に難しく、（高芽のほうが勢いがあるため高芽が成長している間親株は成長を休むことが多いため）ずるずると高芽を育てることになる場合もありますが、その場合高芽から10cm以上の根が3本以上となった時点で切り離して独立した株とします。この場合親株に異常が無くても、成長が悪いため翌年春の花はほとんど期待できません。

成長点の具合が分からなくても切除してみるのも手です。異常が無ければ普通に株の上部に新葉を出します。成長点に異常があった場合は改めて脇芽を出すでしょうが、高芽を育てる場合より成長に遅れをとることになります。

いただいて1年ぐらいは新しい葉も出ませんでしたが、この冬くらいからやっと新しい葉が出て、大きく成長しています。

花がおいてあるのは職場で、明るい部屋の真ん中あたりに置いてあります。冬の夜間は暖房がきってありますが、暖房機が古いので、なんとなく暖かいです。ちなみに、住んでいるところは愛知県です。

先ほど、写真を添付して送信したのですが、エラーになってしまいましたので、とりあえず、文章だけ送ります。

質問の追加です。 根が上を向いて伸びていますが、この先、植え替えをしたほうがよいのでしょうか？ ご指導よろしくお願いいたします。
画像が送れましたので、質問の追加をさせていただきます。 質問３．これは、1年前にいただいた胡蝶蘭です。 葉が枯れて残り1枚になったところを、昨年の冬に素焼きの鉢に植え替えをしました。やっと葉が出てきています. しかし、大きさが不ぞろいで、葉の大きさが10cmほどのものや2cmほどのものもありました。その2cmの葉は今朝見たら枯れていました。 手入れの仕方、部屋の状況は、質問１と同じ方法・環境にあります。 なにか、手入れの方法が悪いのでしょうか？

ひろしさん　こたえ＞
見た目の直感で申しますと光が足らないと思います。その他の管理方法は適切だったと思います。適切だからこそ今まで生存しているのだと思いますが、おそらく大きくなった葉も光線不足のため光を求めて立ち上がったのではないかと思われます。光環境の良いところでは葉は立ち上がらずがっしり横方向に葉を展開することが多いのです。

>明るい部屋の真ん中
といってもおそらく職場の部屋でしょうから照度で1000ルクスあれば良いほうでしょう。これでは胡蝶蘭は「生存がやっと」で花を咲かせる余裕はないだろうと思います。直射光の当たらない明るい窓辺におくことはできませんでしょうか？
人間の目には虹彩があって瞳孔の大きさをカメラの絞りのように自動的に調整しているので明るい窓辺でも明るい部屋の中央部でも殆ど同じ明るさに感じられるかも知れませんが実は大違いなのです。
明るい窓辺は北向きの窓でもおそらく5000ルクスはあるでしょう5倍の差があります。南側の直射が入る窓のレースカーテン越しは夏場だと2万ルクスはあるでしょう。20倍です。実際には夏場は太陽は庇にさえぎられて直射光ははいりませんが間接光だけでも南側の窓辺で1万ルクスはあるでしょう。このくらいが胡蝶蘭栽培、観葉植物の栽培には実は必要なのです。
この日陰で育った胡蝶蘭をいきなり2万ルクスでは葉焼けしてしまいますが、少なくとも1万ルクス級のあかるい窓辺で管理してあげないと開花は望めないと思います。
あるいはこのサイトで紹介されていますが、しげさんが行われているように電力をあまり食わないLEDの補助照明を使うかですね。このスレの下で実例を画像入りでごらんになれますよ。

この冬は花芽が出ることを祈っています。
ほかにも悩ましい鉢がいくつかありますので、今後も相談にのってください。
よろしくお願いいたします。

ひろしさん　こたえ＞
申し忘れましたが、真冬の夜間は窓際だとガラス窓からの放射冷却が強いので、お帰りになる前に部屋の中央部に移動する手間をおかけくださいますようお願いします。

ひろしさん　こたえ＞
残念ですが、折れて一度離れてしまったものは無理でしょう。諦めたほうが宜しいかと思います。
こんな場合には株が元気であれば、折れた花軸の下の節から脇の花芽を出すのが普通です。そろそろ気温も上ってきているので葉芽に化ける危険は無いでもないですが、、、

ひろしさん　こたえ＞
折れてしまったのですから、改めて切る必要はありません。どの節から芽を出すかはその胡蝶蘭任せで結構です。

いただいて1年ぐらいは新しい葉も出ませんでしたが、この冬くらいからやっと新しい葉が出て、大きく成長しています。

花がおいてあるのは職場で、明るい部屋の真ん中あたりに置いてあります。冬の夜間は暖房がきってありますが、暖房機が古いので、なんとなく暖かいです。ちなみに、住んでいるところは愛知県です。

先ほど、写真を添付して送信したのですが、エラーになってしまいましたので、とりあえず、文章だけ送ります。

質問の追加です。 根が上を向いて伸びていますが、この先、植え替えをしたほうがよいのでしょうか？ ご指導よろしくお願いいたします。
画像が送れましたので、質問の追加をさせていただきます。 質問３．これは、1年前にいただいた胡蝶蘭です。 葉が枯れて残り1枚になったところを、昨年の冬に素焼きの鉢に植え替えをしました。やっと葉が出てきています. しかし、大きさが不ぞろいで、葉の大きさが10cmほどのものや2cmほどのものもありました。その2cmの葉は今朝見たら枯れていました。 手入れの仕方、部屋の状況は、質問１と同じ方法・環境にあります。 なにか、手入れの方法が悪いのでしょうか？

ひろしさん　こたえ＞
見た目の直感で申しますと光が足らないと思います。その他の管理方法は適切だったと思います。適切だからこそ今まで生存しているのだと思いますが、おそらく大きくなった葉も光線不足のため光を求めて立ち上がったのではないかと思われます。光環境の良いところでは葉は立ち上がらずがっしり横方向に葉を展開することが多いのです。

>明るい部屋の真ん中
といってもおそらく職場の部屋でしょうから照度で1000ルクスあれば良いほうでしょう。これでは胡蝶蘭は「生存がやっと」で花を咲かせる余裕はないだろうと思います。直射光の当たらない明るい窓辺におくことはできませんでしょうか？
人間の目には虹彩があって瞳孔の大きさをカメラの絞りのように自動的に調整しているので明るい窓辺でも明るい部屋の中央部でも殆ど同じ明るさに感じられるかも知れませんが実は大違いなのです。
明るい窓辺は北向きの窓でもおそらく5000ルクスはあるでしょう5倍の差があります。南側の直射が入る窓のレースカーテン越しは夏場だと2万ルクスはあるでしょう。20倍です。実際には夏場は太陽は庇にさえぎられて直射光ははいりませんが間接光だけでも南側の窓辺で1万ルクスはあるでしょう。このくらいが胡蝶蘭栽培、観葉植物の栽培には実は必要なのです。
この日陰で育った胡蝶蘭をいきなり2万ルクスでは葉焼けしてしまいますが、少なくとも1万ルクス級のあかるい窓辺で管理してあげないと開花は望めないと思います。
あるいはこのサイトで紹介されていますが、しげさんが行われているように電力をあまり食わないLEDの補助照明を使うかですね。このスレの下で実例を画像入りでごらんになれますよ。

この冬は花芽が出ることを祈っています。
ほかにも悩ましい鉢がいくつかありますので、今後も相談にのってください。
よろしくお願いいたします。

ひろしさん　こたえ＞
申し忘れましたが、真冬の夜間は窓際だとガラス窓からの放射冷却が強いので、お帰りになる前に部屋の中央部に移動する手間をおかけくださいますようお願いします。

ひろしさん　こたえ＞
こんにちは、 ご指摘のように花芽の茎は光の来る方向に向かって伸びます。花茎を販売されている株のようにすんなりとしたものにしたければ、 １、育ちに影響が無い範囲で多少遮光して光を弱める。 これは花芽には重力に逆らって育つ性質もあるので光の方向性を弱くすることによって上に伸び始める（ただし暗めにすると徒長しやすくなるので注意が必要）性質を出させるものです。 ２、支柱への誘導はこまめに。 いきなり強く曲げるとおっしゃるように花茎自体がいじけて成長しなくなることがあります。売られているものは途中から下向きに誘導していますが、こまめな誘導のたまものと思います。ひょっとしたら光の当て方を真横からとかの工夫がなされているのかも知れませんが、、、 私的にはあまり無理をせずにもっと緩いアーチでも十分に鑑賞に耐えると思います。 ３、鉢の向きを毎日替える方法もあります。３日おきなどにすると花茎が蛇行する結果になりますのでこまめに変えることと支柱での誘導と併用が必要です。

こんにちは 掲示板に書かれているように胡蝶蘭の茎は光の方向にむかって伸びます。ではどのように対応するのが良いかはひろしさんの言うとおりこまめに支柱へ誘導するしかありません。このときも花芽は常に光に向かって伸びることを考えて最終段階を想像して誘導すると良いでしょう。 光を遮光する方法も有効かも知れませんが、あまり弱くすると花のボリュウムが小さくなるので注意が必要です。 また鉢の方向を変えると花が乱れて咲く危険性もありますので注意をしてください。 立派な花が咲くと良いですね。

ひろしさん　こたえ＞
こちょうらんさん、助け舟ありがとうございます。 やはり生産者の方にはこの「最終的な花の価値」を決める「見栄え」まで注意が必要ですから、納得です。 pirokoさん、こちょうらんさんのやり方、「向きを変えずこまめな誘導」でお願いします。 私は基本的には緩いアーチを作るだけなので、正面は動かしませんし誘導もあまりする必要が無い咲かせ方をしてますもので、、、確かにつぼみが膨みかけてから向きを変えると花の向きがあちこちに乱れますね。

ひろしさん　こたえ＞
せっかくの花芽が折れたのは残念でしたね。根元から折れたのであれば今回の花は諦めるしかありません。けれども考えようです。胡蝶蘭は時期としては今は新葉を出させ、株を充実させて次の花芽の準備をする期間に当てたほうが胡蝶蘭の成長サイクルに合っているのです。これを期に成長モードに切り替えさせてあげたほうが良いでしょう

「5本立て」というのは5株寄せ植えになっているということだと思いますが、成長モードにするには実は寄せ植えのままでは難しいのです。

贈答用の胡蝶蘭は、生産者温室でポリポットで一株ずつ育てられたものを、開花時期がたまたま一緒になった5株を化粧鉢に一緒に並べて、隙間は発泡スチロールなどで充填し、表面はバークやミズゴケで化粧したものなのです。つまりは花を観賞するときだけの一時のもので、そのまま栽培継続するのは非常に難しく、事実上不可能といえます。

ですからまた次も花が見たいのであれば、化粧鉢から取り出して、一株ごとの管理をしていただいたほうが良いのです。

まず化粧鉢から取り出してみてください。
�@ポリポットにバーク植え
�Aポリポットにミズゴケ植え
�Bポリポットから抜かれてミズゴケの根鉢だけの状態
この何れかであると思います。最近は�@が多いです。
この場合は株が元気で根の状態がよければ植替えとか何の手入れも要らずただ安定を良くする為に単独で化粧鉢にでも駄温鉢にでも納めておけばよい場合があります。
�Aと�Bの場合は株が元気で根の状態がよければ、ポットから抜いた状態でそのまま一回り(直径で1.5ｃｍ）だけ大きな素焼き鉢にミズゴケを周りに足して植えつければよいのです。

管理方法はこのサイトの
胡蝶蘭の育て方メニューを参考にしてください。

もし株の元気が無いとか病気かな？などお困りのことがありましたら、できれば画像とともに本欄にご連絡いただければ出来る限りのお応えはしたいと存じます。

ひろしさん　こたえ＞
折れてしまったのは、花芽の部分のみで茎はしっかりと残っています。高さは24ｃｍあります。
先端だけが折れたのであれば、折れたすぐ下の節から脇の花芽が期待できます。この株はそうして次の花芽を期待することにしましょうか、、、あと元気な株が3株もあるのですから、、、
ただし、今の時期は脇から出た芽が花芽にならず葉芽(高芽）になる可能性もあります。

>こちらは根っこばかりが伸びて、花芽が付きません。
胡蝶蘭としては今の時期はこちらが標準です。こちらは管理さえ良ければ秋も深まるまで根と葉を伸ばして初冬に充実した花芽をつけることになります。
根も葉も元気なら一株ずつミズゴケを廻りに足して4号くらいの素焼き鉢に植え替えたいところですね。花の時期は同じ管理をしていても今度は同じになるとは限りません。生産者温室とは環境が違いますので当然ですが、、、