| No.3649
2012/08/07
【種類:葉の黄変、落葉 】 |
 |
たかぽん
さんから
はじめまして。
人からいただいたのを気に、初めて胡蝶蘭を育ててみています。
胡蝶蘭に限らず、植物を育てるのは全く初めての素人です。
ここのところ、葉が下の方のものから黄色く変色し、落ちてきてしまっています。
(写真下側)
暑気あたりなのか、フザリウムなのか、、、全くなにも分からず相談させていただくことに致しました。
以下にもらってからの経過を記します。
|
6/30
胡蝶蘭を鉢植えでもらう。(品種は不明。ピンク色の小ぶりな花)
釉薬のかかった陶器の鉢。底に穴はあいておらず。
植え込み材はミズゴケ。
8/2
花がほぼ終わったので、花芽を根元から切り落とし、「植え替え」を行う。(←陶器の鉢はよくないとあったので)
真夏なので「鉢上げ」の予定であったが、根の先の方が真っ黒になっていて「根腐」のようだったので、急遽ミズゴケ+素焼き鉢に植え替え。
(根を整理した後の写真は添付写真の左側)
この時点で一番下の葉が黄色くなっていて、ポロリとおちました。このときはよく分からなかったので続行。
8/3〜
水遣りはせず、葉っぱに霧吹きで水を吹き付けるのみ。
8/6
一番下の葉が黄変、根元から落ちてしまう。
以上。
なにぶん全くの素人で、救えるものならば救いたいのですが、
どうしてよいのか分かりません。
ご教示いただけましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
|

|
|
|
|
ひろしさん こたえ>
フザリウム症とは確認できませんが、その可能性はかなり高いです。別スレッドななさんへのお応えが参考になると思います。株を抜いて根や茎を確認してみてください。
フザリウム症はギフト株を植え替えたときに発症し易い条件が揃う様です。
根腐れ状態だった。 根を整理し植替えた。
普通はこれでOKの処置と思われていますし、私も最近まではそれでよいと思っていたのですが、落とし穴があったようで、
根腐れ状態である
根を整理する
「殺菌剤を株全体に散布して3日ほど陰干しする」
新しい素焼鉢に新しいミズゴケで植えつける
のプロセスが必要であるように最近では思っています。
ギフト株はたいていの場合、根が「空気不足」と「多湿」で劣悪な環境に置かれることが多く、共生菌の外生コロニーまでが死滅することによって、他の菌に対するバリアが無くなり、また複数株の寄せ植えでそれだけ罹患リスクが高まることもあって、既に雑菌だらけであると見るべきであろうということが根拠です。
健全な株は共生菌が根の周囲に外部コロニーを作って他の害になる雑菌を排除している状態なので殺菌のプロセスは共生菌コロニーをも死滅させるのでむしろ害になるのですが、ギフト株の場合は大半が既にその共生菌による守りも無い状態なので、殺菌しないとすぐに害になる菌に侵入される、ことになるようです。
フザリウム菌はなにも珍しいものではなく、その他の菌類や酵母などと同様「今もあなたの吸っている空気にさえ胞子が浮いている」くらい普遍的なもので、人体には99.99%は免疫機能で侵入を阻止されているだけのものです。
|
 |
問題の株、抜いて確認してみました。(写真)
ミズゴケがカラカラのカチカチでびくともしなかったので、とりあえず水を沢山やってほぐしてみました。これ以上は怖くてとれませんでしたが分かりますでしょうか・・・。
|
見る限り、ななさんの株の状態に似ているように思えます。
ご教示下さいませ。
フザリウム症なのだとすれば、ミズゴケを取って裸にして黒い部分を切除→薬剤塗布→裸まま陰干し→植え付け、という手順でしょうか。
うちの株の場合、本当に根が全くなくなってしまいそうで不安です。
たしかにギフトでいただいてから、水遣りをしすぎないように注意はしていたつもりで、ミズゴケの乾燥を確認していたのですが、、、気づくとじっとり濡れていて、焦りました。
もっと早くに植え替えてやるべきだった、頻繁に様子をみるべきだった。と残念でなりません。
どうぞよろしくお願い致します。
|

|
|
 |
ひろしさん こたえ>
確かに黒い部分もありますが、茎を半周しているだけのように見えるので、茎の半分は生きていて、その部分から出ている根も生きているように見えますから、変色した部分を削いでベンレート塗布で進行は止まるかもしれません。
右側の花軸の切り残し部分が邪魔して肝心の部分が見えないです。
花軸の付け根も残さずに切り落として、そして葉の痕も剥がして見たいところなんですが、、、
それと、葉が脱落するような状態でこのように濡れたままは良くないのです。病気、生理的なもの、どちらにしても処置としてはミズゴケは全部はずして、左下の黄変した葉も取り去ってからの陰干しが必要になります。
ですから、お手数ですがその陰干しする際にもう一度裏側と表側からの画像をUPいただけませんでしょうか?
|
 |
|
申し訳ありません。
切除したり剥がしたりしようと思ったのですが、「花軸」の付け根や葉の跡というのがどこか分かりませんでした。情けないですね。
花が咲いていた茎はかなり根元から切ったつもりだったのですが・・・。
とりあえず、ミズゴケをすべて剥がして、直射日光が当たらない窓際に横たえました。昼間は窓を開けて換気をしようと考えています。
黒い部分の切除、薬剤の塗布は行っていません。
表・裏というのにあたるかよく分かりませんが、写真を添付します。
添付1:黄変した葉が残っていない側
添付2:黄変した葉が残っている側
添付3:株の下側(根側)から撮影
|

 
|
|
 |
ひろしさん こたえ>
画像ありがとうございます。お手数をおかけしました。
へたくそですがちょっと画像に手をいれてみました。
|
花軸の残りCの部分の付け根辺りが黒く変色しています。
まずこの花軸を基部で切除してみてください。
次にBの枯死した根を同様に基部から切除してみてください。
そしてAの部分で茎下部を切断します。緑の根で残る側の根は傷つけないように、切れるハサミを石鹸でよく洗ってから使ってください。
Aの断面が半分以上緑であれば生き延びるチャンスはあります。断面には殺菌剤を塗布しておきます。それとBとCの周辺の茎の黒ずみが表皮だけに止まるものならばさらに生き延びる確率が高まります。黒い壊死部分の表面をを軽く削いで(殺菌剤が浸透しやすいようにするためだけの目的です)殺菌剤を塗布しておきます。そして3日ほど陰干ししてから、硬く絞った水気の少ないミズゴケで植えつけます。
A断面に緑の部分が無い場合緑の部分が出てくるまで少しずつ上まで切っていきますが、緑の根が無くなるほどであれば助かる確率はどんどん減っていきます。その場合は切った状態で画像を掲載ください。
|

|
|
 |
2012/08/12
とりあえず、できる範囲で、花軸の残りや茎の黒っぽい部分、
Bの根(他にもカラカラポソポソになって弾力のない根)、黒っぽい皮みたいな部分を切除し、ベンレートを塗布しました。
|
緑色が残っているかどうかは、乾燥のせいか全体に白っぽくて、よく分かりませんでしたが、断面が真っ黒というわけではありませんでした。
写真を添付します。
表面が真っ白な部分は既にベンレートを塗ってしまっていた部分です。
厳密にはここから黒い皮が取れそうなのに気づいてもう少し黒い部分を減らしました。 分かりにくくて申し訳ありません。
ここから3日陰干しして新しい鉢に植えつけます。
以上、取り急ぎご報告です。 いろいろと本当にありがとうございます。
|

|
2012/08/16
先ほど件の胡蝶蘭を新しい素焼鉢に植えつけました。(写真)
ちょっと植え込みがゆるくて曲がっているかと心配ですが・・・。
重ねて申し訳ありませんが、質問があります。
◆この後、水遣り・肥料やりはどのようにしたらよいでしょうか。(乾いたら与える? 10日ほど与えない?等)
◆霧水はした方がよいですか。
◆これまで植わっていた素焼き鉢は、消毒などして再利用することはできますか?
(今回は別の新しい素焼き鉢に植えました)
以上、どうぞよろしくお願い申し上げます。
|

|
|
 |
ひろしさん こたえ>
植え付け後は、ミズゴケが一旦カリカリになるまで乾かしてください。季節にもよりますが5日から10日ほど掛かると思います。その後1〜2日置いて通常の水遣りを再開します。
その間霧水を葉にだけ与えるのは株の消耗を少しでも減らすためには効果があります。夕方と就寝前の二回すれば良いでしょう。遣り片は鉢をひっくり返して葉裏を中心に与えます。ひっくり返して胡蝶蘭とミズゴケが崩れるようであればそれは植え込み方が緩すぎるということになります。
これまで植えてあった素焼鉢は、アルカリ性の石鹸水あるいは重曹の5%液に丸一日ほど浸け置きし、その後清水で同様にしてから水切りし、生乾きになってから電子レンジに5分ほどかけて冷ませば実用上の問題は無いですね。
焼却炉で一度焼却できればベストなんですが。
|
 |
2012/08/19
せっかく詳細に教えていただいたのに残念なご報告をしなければなりません。
どうもうちの株は手遅れだったようで、昨夜葉水をしようと鉢をひっくり返したところ、ぐらっとゆれたかと思うと葉っぱの下の茎?の部分からぼっきり折れてしまいました。
茎の断面は完全に真っ黒でした。
さすがに諦めて、庭に埋めて処分いたしました。
|
見苦しいもので申し訳ないのですが、参考に写真を添付させていただきます。
本当に最初にもっと勉強して植え替えを早く適切に行っていればと残念です。
一点疑問点が残りましたので質問です。
ギフト株などで、適当な鉢でない場合、花をつけたまま植え替えや鉢上げはできるのでしょうか?
ショックなのと悲しいのが治まったら、これを機に胡蝶蘭を育ててみようかと思います。
今後のために再度アドバイスいただければ幸いです。
|

|
|
 |
ひろしさん こたえ>
たかぽんさん、お役に立てず申し訳ありませんでした。手遅れでしたね。たかぽんさんが手を尽くされたにも関わらず残念な結果、私も残念に思います。
残念な結果にもかかわらずご報告いただきましてありがとうございます。このように結果報告いただきますと、私の勉強にもなり、次の相談者へより適切なお応えするために役立ちます。ありがとうございます。
ギフト株への対処の仕方は次の通りです。
花や葉がしっかりしているようでも必ず実施してください。
1、ギフトラップをすべて取り去ります。
2、寄せ植えの表面化粧、(ほとんどの場合ミズゴケ、稀に化粧バーク)を取り去って、寄せ植えがどのようになされているか確認すします。次の3通りがあります。
a. プラポットにバーク植えでポットごと寄せてある。
b. プラポットにミズゴケ植えでポットごと寄せてある。
c. プラポットから抜いた状態、ミズゴケ根鉢で寄せてある。
3、その状態に応じて適切な水遣りをする。開花期間中は成長の為の水遣りではないので、株の維持だけですから、完全に乾いてから植え込み材料がしっかり湿るまで。バークもミズゴケも完全に乾くと水を吸わないので、スプレーで少し時間をかけて与えると良いでしょう。
株が健全であれば、以上の管理で株は開花中も維持されますから、一番元の花が枯れ始めるまではそのまま鑑賞して構わないでしょう。この維持管理が出来れば2cの場合は別としてそのまま植替え無しでもう1年くらい管理できることも多いです。プラポットが個別にすっぽり納まり安定の良い化粧鉢などに入れておくと良いでしょう。
もちろん植替えも可能ですが、どちらでもいけそうな場合、出来れば植替え無しにしておいたほうが良いです。環境の変化は株にとって大きなストレスですが、植替えも、どんなにうまく植え替えてもストレスとなることは事実だからです。
2cの場合でも根の状態がよければ、根鉢を崩さず、一回りだけ大きな素焼鉢に鉢増しの形にすれば良いでしょう。
株が健全でない、根腐れしていそうだという場合(園芸店の店頭にある程度の期間あったものなどで、知識のない駆け出しの店員が水遣りをしていた場合にはその惧れも十分にあります)は直ちに
@花軸を株の付け根近くで切り取ります。花に観賞価値がある場合、切花として扱います。
A次に株をポットから抜いて植え込み材料を落とし、死んだ根を整理、水洗いして、殺菌剤を株と根全体に散布、その後3日ほど株を陰干しします。
B新しいミズゴケと素焼鉢で植えつけますが、この場合ミズゴケは固く絞って出来るだけ含水率の低い状態で植えつけてください。ミズゴケを戻す水にメネデール50倍液を使うとより効果的。
胡蝶蘭はギフト需要が多いので園芸店でも残った株を安価に販売していることがあります。きちんとした担当者のいる園芸店でそのような株をひとつ手に入れられればいいのですが、いずれにしても葉の状態、根の状態を確認してから購入なさってください
|
 |
ひろし様
こちらこそ、今回は残念な結果に終わりこそしましたが、いろいろと丁寧に教えていただいてとても心強かったです。
これまで全くといっていいほど植物の世話をしたことがなかったのですが、おかげで随分興味が出てきました。
家にある他の植物にも心を向けてみようと思っています。
庭に植わりっぱなしで茂っているのがほとんどですけれど・・・。
教えていただいたギフト株の扱い方、メモに保存しておきます!
ありがとうございました。
また胡蝶蘭の世話を始めたらご報告いたします。
|