ひろしさん こたえ>
この葉のシワや、成長が止まった原因は「水不足」なのですが、単純に水を与えても根が不足のために吸水できないでいる状態です。下の葉から黄色くなるのは通常は葉から養分を回収して新しい根や葉にまわすためのプロセスですが、このままでは単純に生存のためのエネルギーとして消費されるだけになる惧れが高いです。
薄めた液肥も植え替え後であれば根の成長や葉の成長を確認できてから与えるもので、根が傷んでいた株にはむしろ逆効果です。一度多量の水で肥料分を洗い流してください。その後一度ミズゴケが乾いてから、次の対策を実施します。
対策としては80cm位の針金を2本用意して(ワイヤハンガーを伸ばせばよいでしょう)アルファベットのU字型に曲げたものの両端を葉を避けてミズゴケに挿します。もう一本も頂点から見てX型になるように、両端を挿します。
これでミズゴケからの高さ25cmくらいの行灯の骨組みが出来たわけですが、次に鉢ごと入る透明ポリ袋を用意して径5〜8mm程度の空気穴を10箇所くらい開け行灯の骨組みつきの鉢を入れます。そして葉水を霧吹きで与えます。
太陽直射光が当たらない場所でかつできるだけ明るい場所に置き毎日夕方5時ごろ葉水を霧吹きで与えます。この時気をつけるのは成長点に水を溜めないこと、鉢のミスゴケは表面が濡れる程度は構いませんが出来るだけ乾かしたままにしておくことです。
空気は多湿、根は乾いた状態にすることによって株は新しい根を出そうとします。
新根が3本くらい新しいものが出揃ったら空気穴を大きくしていって徐々に通常の環境に慣らしていきます。ミズゴケに新しい根がもぐったら水やりも徐々に通常に戻しますが肥料は与えません。この過程で下葉がさらに1枚くらい黄色になって枯れ落ちるかも知れませんが、これは葉に蓄えた養分を新根にまわすための必要なプロセスですので心配は要りません。
新根が揃うと葉の成長を再開しますが、時期はおそらく秋になってから、でしょうね。
葉の成長が始まったら極く薄めの液体肥料N:P:K=6:6:6なら4000倍でスタートして様子を見て経過が順調であれば3000倍程度で与えます。病み上がりの株に濃い肥料は禁物です。
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