ひろしさんこたえ>
胡蝶蘭の生活サイクルは亜熱帯モンスーン気候を想像していただくとわかりやすいのです。台湾産で多くの胡蝶蘭の交配親となっているアマビリスを例にとると、夏=高温期=雨季に葉を繁らせ、冬(といっても亜熱帯の)=低温期=乾期(といっても霧はでます)に花芽を伸ばして雨季に入る前に開花するというパターンです。
これを模せば日本においては春先開花が最も自然ですね。成長期には水をたっぷり、休眠期にはやや低温15度程度を経験させ、水遣りは霧吹きでしっとり、という管理の流れもすんなりご理解いただけるかと思います。
でもそうすると、胡蝶蘭の売り物は春先だけとなってしまうと生産者の方々にとっては商売になりませんから、管理された温室で抑制開花とか促成開花をさせて年中出荷しているわけですが、、、要は、本来晩春が旬のイチゴが年中出回っているのと同じです。
ありあわせの環境で育てる素人の栽培は出来るだけ胡蝶蘭の生活サイクルに逆らわないようにすると良いのです。
今花後ですから胡蝶蘭としては環境さえ良ければ成長をはじめたい時期です。最低気温が15度以上あれば植え替えは可能です。
最低気温が確保できるなら、育成計画としては早めに植え替えて、出来るだけ生長期間を取って肥培して葉を増やし、秋に肥料を中止し、水遣りも減らしてちょっと低温にあて花芽分化を確認してからまたやや加温(最低18度最高23度くらい)の環境で育てれば次回は春先開花となるんではないかと思いますが、、、
私の栽培環境は胡蝶蘭専用ではないので今時分の最低気温は12度まで下がり花芽の成長は遅遅たるもので開花は5月になってから、ですが、そうなると葉の成長期間があまり取れなくなるので、株はなかなか大きくなりません。でも株は健康で毎年咲いてくれます。
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