No.3869 2009/10/12
【種類:葉の変色(黄色)/葉が変色しました 】
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HTTS さんから
初めまして。
胡蝶蘭の葉に茶色く変色した斑紋ができました。その部分は薄くなっています。また、その葉のみ裏に蜜のようなものが出てきます。
カイガラムシを疑い、見てみましたが、それらしきものは見当たりませんでした。一応オルトランを与えましたが、拡大してきています。
その他の葉には同様の症状は出ていませんが、葉の縁が茶色くなってきているのと、臭いがするのが気になります。
症状があるのは一番新しい葉なのですが、切り落としたほうがいいのでしょうか。
ご教授お願いいたします。
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ひろしさん こたえ>
私の経験ではオルトランは水和材なら有効であるように思いますが粒材は効果が低くまた薬害も出やすいので蘭へは使用しないほうがよろしいかと思います。また臭いがしばらくの間残ります。鉢の悪臭はオルトラン粒剤の臭いということはありませんか
葉の斑紋の症状は私は初見です。一応何らかの真菌に感染している可能性を想定して濃く溶いたエムダイファーを葉の罹患部とその周辺に塗布して様子をみてください。
臭いはどんな臭いでしょう。雑巾を湿らせたままにしておくと発生するにおいなんであれば実害はあまりありませんが、植え込み材料が湿りすぎということだと思いますからエムダイファーの800倍液を灌注して、その後カリカリになるまで乾かしてください。その後水遣りは平常に戻して結構ですが、冬季はカリカリに乾いてから次の水遣りをするほうが良いです。
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御返答ありがとうございます。
水遣りはかなり少なめ(カリカリになるまで)にしています。臭いを言葉で表すのは難しいですが、湿った土のようなにおいに何か腐敗臭も混じっている気がします。また、今気付いたのですが、根が黒く変色していたり、しわしわになったりしているところがあります。エムダイファーの灌注前に切り取ったほうが良いでしょうか。
影になって分りにくいですが、一応写真つけておきます。
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ひろしさん こたえ>
鉢がプラ鉢なんでしょうか?それミズゴケ植えだとミズゴケは腐りやすいくそして根も腐りやすいです。素焼鉢の最大の美点は透水性がある(多孔質である)ことで、そのためにミズゴケは乾きやすく、水が常に素焼鉢側に引き寄せられるためミズゴケの隙間に空気が流入しやすく根が酸素不足にならないのです。腐敗臭はやはり水抜けの悪さによる根の呼吸不足、そして根腐れによるものかも知れません。温度が保てるのであれば植替えも検討されたほうがよいように思います。 |
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鉢は素焼きの物です。同じ鉢を他の胡蝶蘭にも使用しているのですが、根腐れはおきていません。ミズゴケを初夏に変えてから、最近まで何の異常も見られませんでした。北海道ですので、室内は常に20度近いのですが、変色した根は切っても良いのでしょうか?
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ひろしさん こたえ>
変色した根を切るのは通常の管理では「いつでも良いこと」の類です。エムダイファーを処方して一度乾かせば片付くことかと思ったのですがね。
「素焼」を厳密に取れば釉薬が掛かっていなければすべて「素焼」です。けれども焼成温度によって透水性に差があり、その透水性の程度によって水遣りパターンを調整しなければならないのです。「素焼」でもテラコッタは焼成温度が高めで透水性が低いものもありますので、、、
栽培に適したものは水に沈めると気泡を出すもの、乾いたものに水を掛けるとすぐ吸い込んで表面に残らないもの、です。
オルトランの分解物の匂いではなくて腐敗臭だということですが、その原因がわからないのです。たいていの匂いの成分は水分に伴うものが多いのです。匂いの成分自体に揮発性があるとか気化しやすいものであれば別ですが、腐敗臭は揮発性のものである可能性は低く、蒸発する水分がなければ、通常はにおわないものです。ですから「過湿」なのではないかと考えているわけですがね。死んだ根が腐ってその匂いがするといのであればあきらかに「過湿」ですから。根の量に対して水遣りが多すぎても過湿ということはありますね。
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