No.A2360 2008/04/30
【種類:植え替え方法の質問/】 |
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ひろしさん こたえ>
根が鉢外にさまよい出てくるのは全く問題ありません。
胡蝶蘭のように樹の幹や太枝に着生している蘭の根は空気が必要なのです。
土壌に生える草花の根と構造が違うのです。ですから深植えも株いじめになり、よいことではありません。
極論すれば着生蘭を育てるのであれば鉢からはみ出す根を許容しないと満足に花は見ることができないと諦めていただくしかないくらいです。
話は変わりますが、珍しいコンポストをお使いですね。軽石、バーク、ココナツハスクのチップの混合、ホームセンターで販売しているミックスでしょうか?
でもみな粒度が粗いので育つには問題無さそうですが、水やり肥料やりにちょっと神経をつかうでしょうね。
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早速のお返事ありがとうございました。
そのまま様子を見ます。
ところで、土は以前ホームセンターで買った「家庭園芸用洋らん培養土」を使ったのですがこれは珍しいのですか。今、水は1週間に1度くらい様子を見ながら与えています。
肥料はよくわからなくて困っています。水やり肥料やりに神経をつかうということですが、気をつけるポイントを教えていただけないでしょうか。お願いします。
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ひろしさん こたえ>
洋蘭用とのことですが、どちらかというとシンビジウムにはちょと粗いので、デンドロビウム・キンギアナム、岩生のレリア(カトレア類)に向く配合です。
着生といっても樹木に着生する胡蝶蘭や普通のカトレア類にはもっと木の皮(バーク)の配合が多いほうがよいし主に岩に着生するキンギアナムとか岩生レリアなどには最適と思われます。
もちろんこれで胡蝶蘭の栽培は可能です。ただ水はけの具合にムラが出来やすいので乾き具合は表面の軽石を何個かひっくり返してみて内部を想像するしかないですね。慣れればすむことですが、、、何個かひっくり返して内部に水気があまり無いようであれば水遣りします。
乾き具合は、気温、湿度、成長の度合いにより異なりますので何日に1回というような目安は決めにくいです。 肥料持ちは悪いですから、成長期には薄めの液体肥料(N:P:K=6:6:6の2000倍程度)を水遣り2回に1回の割りで水遣り代わりに与えたほうがよろしいかと思います。
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ありがとうございます。
これまでほとんど肥料を与えずに花を咲かせてきてしまったので、これからは、もう少し気を配っていきたいと思います。
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ひろしさん こたえ>
葉の縁の黒点は悪性のものには見えませんし、黄色くなった葉も軟腐ではなくて単純に葉から新根や新葉を出すための養分を回収中であるように思えます。
水っぽく溶けるような感じなら早急に切り落とす必要がありますが、乾いてシワになるようであれば、自然に離れて落ちるまでそのままにしておいたほうがよいです。
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安心しました! どうも有り難うございました。m(_ _)m
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No.A2356 2008/04/30
【種類:植え替え方法の質問/】 |
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初挑戦にして、花が咲いてくれました〜!!!
白い小さな花が、とても愛おしく感じられます♪ 丁寧に教えて下さったおかげです。本当にどうも有難うございました。
今は更に仲間が増え(捨てられていた6株を拾って持ち帰ったものです)、昨日植え替えを完了したました♪(葉が元気を取り戻していたので・・・)
ただ、根が随分傷んでいてほとんどカットした状態なので、今は元気なのですが7日後の水やりまでに葉が萎れてしまわないか心配しています。
愛華園芸さんの説明書には書かれていないのですが、葉に霧吹きだけでもしておいた方が良いのでしょうか?
お礼&お尋ねのメールになってしまいましたが、どうぞ宜しくお願い致します。m(_ _)m
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ひろしさん こたえ>
開花おめでとうございます。自分で咲かせた花は嬉しいですね。
冬の間の苦労が報われましたね。
花は胡蝶蘭の原種アマビリスPhalaenopsis amabilisですね。ファレノプシスが胡蝶蘭の属名ですが種小名アマビリスは可愛いという意味だそうです。もちろん原種といっても山採りしたものではなく、原種の中でも美しいもの同士交配して美しいものを選抜したものです。私も一鉢持ってます。花は小さめですが、気品のある花ですよね。
拾った6鉢も応急処置の効果があっってよかったですね。
植え替えてから1週間ほどは水遣りしないのが原則です。かなり切り詰めたのであれば10日から2週間断水したほうがよいかもしれません。
乾かさなければ傷が塞がらないからです。重傷の株を植え替える場合は根を整理した後1週間から10日ほど陰干ししてから植え込むと良い場合があります。これは順序を逆にしただけですが、、、
葉水ですが、与えれば与えたほうが良いのですが、コンポストに入らないよう、成長点に水をためないよう注意が必要です。与えなくても大丈夫と思いますが、、、また萎れたら、植替え後間もないので、今度はバケツに漬けるのではなく、通常の水遣りをし、透明ポリ袋に空気穴を開けてかぶせ、葉水を与える(葉にポリシートが直接触れないよう支柱とか工夫してください)方法で対処できます。
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植え替え後に水を断つのはそんな理由があったのですね!
ぐっと我慢して、10日〜2週間断水することにします。
葉水はとても難しそうです・・・(>_<) あげたいのはやまやまですが、もし葉が萎れてきたら教えて頂いた方法で対処してみようと思います。
植え替えた6株は、今回咲いてくれたアマビリスと違ってとても葉が大きく、小さなポリポットとアンバランスですが、お店でわけて貰った鉢植えケースに収まって、今はこんな感じで落ち着いています♪
またいろいろお尋ねすると思いますが、どうぞ宜しくお願い致します。m(_ _)m
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ひろしさん こたえ>
葉水を与える方法ですが、ちょっと時間がかかりますが、 ひっくり返して葉裏だけにスプレーし、その後少しの間そのままの状態にして葉の周辺から余分なしずくが落ちてしまってから元の位置に戻すという方法だとOKです。
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なるほど〜! 時間はかかりそうですが、注意しながらやってみます(^^)
どんな疑問にも丁寧に回答頂き、本当に有難うございます。m(_ _)m
度々で申し訳ありません。 葉をよく見たところ、すこし萎びがきている葉に小さく黒い点がありました・・・(見にくい写真で申し訳ありません)
何分捨てられていた蘭なので、色々悪条件があったとは思うのですが、他の方が病気の相談をされていたので心配になっております。
これは大丈夫でしょうか?
また別の株についてですが・・・ 写真の通り黄色くなっています。 植え替え時から黄色かったので、説明書通りカットしようかと思ったのですが、そうすると片側の葉しか残らず安定しないため、残しておいたものです。
今更ですが、これはカットしたほうが残りの葉の成長のために良いのでしょうか? どうぞよろしくお願い致します。m(_
_)m
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ひろしさん こたえ>
葉の縁の黒点は悪性のものには見えませんし、黄色くなった葉も軟腐ではなくて単純に葉から新根や新葉を出すための養分を回収中であるように思えます。
水っぽく溶けるような感じなら早急に切り落とす必要がありますが、乾いてシワになるようであれば、自然に離れて落ちるまでそのままにしておいたほうがよいです。
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安心しました! どうも有り難うございました。m(_ _)m
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No.A2272 2008/04/18
【種類:植え替え方法の質問/これから植え替えして育てたい 】 |
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はじめまして。以前勤めていた会社で胡蝶蘭を2鉢いただきました。
職場で見るより家に持ってきたらとても鉢が大きく、とまどいましたが、花は2月ごろから2ヶ月ほど楽しみました。花好きの母でも胡蝶蘭の育て方には不明な点が多いらしく、こちらのHPを拝見させていただき、ただ今勉強中です。
ただ、HPを見る前にホームセンターへ行き、8号鉢と洋ラン用の土を購入してしまいました。育てるのには、水ゴケか、バークが適しているとのことで、不安になり質問させていただきました。この買ってきた土で育てるにあたり、良いアドバイスがあればよろしくお願いします。
鉢はあまり大きくないほうが良いとのコトでしたので、素焼き4号くらいのものを新調しようと考えていますが、この胡蝶蘭の株の大きさが気になります。
どれくらいの大きさの鉢が良いでしょうか?
またすぐにでも茎は切ったほうがいいですか?
※鉢の写真を添付いたします。元々水ゴケが詰めてありました。 (写真左の鉢は花がピンク色で、持ち帰ったときからあまり元気がなく、花もすぐにしおれてしまいました。弱っているのでしょうか・・・花が枯れてからは針金をとり、枯れた葉を取り除き根を少し休めている状態です。時期的には、はやく植え替えしたほうが良いですよね)
買ってきた土です。
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ひろしさん こたえ>
花茎は株元から切れるはさみで切り落とします。最低気温は室内ではもう15度を割らないでしょうから、植え替えはなるべく早いほうがよいでしょう。
まず、認識いただきたいのは、胡蝶蘭は着生といって樹木の幹枝に着生して(へばりついて)生きているランです。ヤドリギのように寄生しているのではなくて文字通りへばりついているだけです。そのため根の構造が普通の地生の植物とは全く違います。
胡蝶蘭の根は降雨時にはずぶぬれですが、雨が上がると乾いてしまいます。その繰り返しに適応していますので、乾く時間も必要で湿りっぱなしだとすぐに腐ってしまいます。
ですからいかに水はけが良くてもいわゆる土は使えません。
お求めになったランの土ですが、おそらく地生のシンビジウム属のラン(シンビジウム、カンラン、シュンランなど)むけに調整されていると思いますので胡蝶蘭に最適とは言えない、というよりかなり難しいと思います。となりの鹿沼土も土としては水はけが良いですが、胡蝶蘭には使えません。
ということで、鉢とミズゴケを株の数だけご用意頂いたほうがよいかと思います。
素焼き鉢にミズゴケ植えの植え替え方法は本サイトの http://www.aikaengei.com/121.htm をご参照ください。鉢と株のバランスも参考にしてください。
鉢の大きさは地生の植物の経験から判断してしまうとたいてい大きなものにしてしまいます。 元気の無い株も小さな画像からではよくわかりませんので、出来ればその株だけのアップがあればよいのですが、、、
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土の件ですが、詳細は「バークと軽石」とありました。やはり難しいでしょうか。
どのみち足りないので、水ゴケは買います。
株の方は、あとでUP写真を載せたいと思います。 左側の鉢が、どうも素焼きっぽくなく、叩くとカンカンと鳴ります。適していない鉢なんでしょうか?
最近葉を開くと小さな黒い虫(小さいハエ?)がたかっています。 早めに植え替えしますが、一旦直射日光が当たらない時間に外にだしておいても良いでしょうか?
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ひろしさん こたえ>
土についてですが、 軽石の粒度にもよりますが、大き目のプラ鉢で植えつけます。難しいのは水遣りのタイミングを計ることです。鉢の
中が乾いているのが湿っているのか表面の軽石やバークの乾き加減だけでは分かりにくいのです。地生のシンビであれば特に成長期であれば、他の通常の鉢花と同じように「表面が乾いたら次の水遣り」でよいのですが、胡蝶蘭はそれではちょっと多湿であるおそれがあるのです。それと、ミズゴケ植えの場合と違い、肥料分をきっちり、「薄めで回数多く」与えないと育ちが悪くなります。
鉢も画像を見せていただかないと確認は出来ませんが、かんかんと澄んだ音がするのであれば、素焼きではない可能性が高いですね。
虫も画像を拝見したいです。おそらく根の腐った部分に沸いたものかと思います。 外に出すについては直遮光が当たらない場所で、気温が15度以上あればかまいませんが、晴れて乾いて明るい日だと日陰でも「風に焼ける」状態になることがありますのでそんな日は日陰でも暗めの場所を選んでください。
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色々とご教示いただき、本当にありがとうございます。
初心者なのでやはり大部分は水ゴケで植え替えたいと思います。早速茎を切り、腐った根だけでも取り除こうと思い、寄せ植えを解体しました。下に発砲スチロールが両鉢とも入っていました。
白い花の株が9つ、ピンクの花の株が6つ入っていました。 予想外にも、元気がなかったピンクの花の株のほうが状態がよく、逆に白い花の株の4つくらいは株と根の間が黒ずんでいました。
この黒ずみの株はもうだめでしょうか? 黒い鉢の中を見たら、上薬のようなものが表面に塗られていて、中は素焼きのような焼き物でしたが、カンカンとやはり音がなるので、100%素焼きではないと思います。
写真※白い花の株の黒ずみです。
ピンク花の株の状態です。問題ないでしょうか
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ひろしさん こたえ>
黒ずみの無いものは普通に植替え出来ると思います。植え替えはこちらを参照ください。
http://www.aikaengei.com/121.htm
やはり一鉢に9株は無理ですよねぇ、、、この黒ずみは単なる腐敗で、コバエもこの辺からの発生でしょうか?あまり悪性のものではないと思うのですが、それなりに処置が必要です。
黒ずみのある株は、まず根の周囲のミズゴケをすべて取り去ります。マンネブダイセンなどダイセン系の殺菌剤の散布液を作りバケツなどに入れて、それに黒ずみのある株全体を5分ほど浸します。その後胡蝶蘭の株は1週間から10日ほど陰干しします。それでおそらく黒ずんだ部分も乾いて腐敗は停まるかと思いますが、ダメ押しにその黒ずんだ部分とその周囲に薬剤を今度は濃く溶いて筆などで塗布します。
その後は普通に植えこんでください。
素焼き鉢について誤解があるかもしれませんので確認をいたしますが、釉薬(うわぐすり)のかかったものは本焼きしてあるので、たとえ焼成温度が低くて長期には漏水があるようなものでも(陶器質)ミズゴケ植えには適しません。
また釉薬がかけていないものでも備前焼などのように高い焼成温度で焼き締められたもの(せっ器〜せつは火偏に石)や、陶土ではなく長石などを素材とする磁器も釉薬の有無を問わず水を通しませんので、ミズゴケ植えには適しません。
園芸用で素焼きというのは、陶器の本焼きの前段階の焼きのことで低温で焼いただけの多孔質で透水性が非常に良いのが特徴でこの透水性のよさのためにミズゴケとの相性が抜群に良くなるのです。姿は似ていても駄温鉢(縁に釉薬がかけてあるだけでなく焼成温度が高く透水性ほとんどない)朱温鉢(釉薬は無いが焼成温度は高くこれも透水しない)ではミズゴケ栽培は困難です。テラコッタ(焼成温度がやや高く透水性は劣る)でも普通の素焼き鉢よりはミズゴケとの相性はやや悪くなります。
もし本当の素焼きの4号〜4.5号鉢に一株ずつ植えられるのであれば、ミズゴケ植えが最適ですが、大鉢に寄せ植えで管理なさるおつもりなら、ミズゴケは適しません。素焼き鉢でも7号以上(ほとんど販売されてませんが)ではミズゴケに向かないものになりますのでせいぜい6号が限度です。
大鉢の化粧鉢で寄せ植えなさるのであれば、あるいはお求めになった軽石とバークの混合コンポストが適する可能性はあります。ただこれは応用問題になるので、一株一鉢の基本問題をクリアできた経験者でないと難しいと思います。私自身はやれるかな?とはおもうもののやりたくは無いですね
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色々とご丁寧にありがとうございます。 黒ずみの株は、お教えの処置をして植え替えしたいと思います。
鉢の件も詳しくありがとうございました。 大鉢は使用せず、4号鉢で一株ずつ育てて行きたいと思います。寄せ植えできるほど、育てられれば良いのですが・・初心者には相当無理そうなので、また困ったことがあれば質問させていただきます&常々勉強します。
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No.A2235 2008/04/09
【種類:植え替え方法の質問/胡蝶蘭の植替え・鉢について 】 |
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初めて胡蝶蘭を育てています。
去年の夏に会社でもらった3株植えの胡蝶蘭をもらい、根が傷んでいたので1鉢ずつに植え替えをしました。 秋ぐらいから3鉢とも新しい葉が出てきたのですが冬になりあまり水をあげないほうがいいと聞いたので2週間から3週間に一度のペースであげていました。今は一週間から10日に一度くらいに水遣りをしています。
でも、せっかく葉が出てきたのに今は成長が止まってしまったのか、葉が大きくなりません。 芽も出ません。 3枚葉が2鉢、5枚葉が1鉢です。
緑色のきれいな色している葉がついているのに成長しないのです。 これからどのようにすればいいのでしょうか。
それと鉢ですが、素焼きが良いと聞いたので素焼きの蘭用4号鉢に植えているのですが、黒いカビのようなものと、白い綿みたいなものが鉢の外側、内側のミズゴケと鉢の堺(?)にあるのです。
水でたわしでこすったりすると薄くなるのですが、また出てきます。 これはよくないですよね。どのように手入れしたら良いのでしょうか。
教えてください。
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ひろしさん こたえ>
画像を見たいですが、、、
素焼き4号鉢にミズゴケで植えて、2〜3週に一遍の水遣りではちょっと水不足だったかも?その間の最低気温はどれくらいでしたでしょうか?
現在一週間〜10日に一遍の水遣りで鉢の外側に白い綿状のものと黒いカビがあるとのことですが、私の管理でも同じように白い綿状のカビ(水遣りを週一たっぷりで湿度の高い夏場)黒いスス状のカビ(冬場の水遣り週一で空気が乾いているとき)はつきもので、気にするほどのものではありません。というより生育が順調のときに発生するものと思っていますが、、
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私もすべて3.5号〜5号素焼きにミズゴケで栽培してます。素焼き鉢は水を含むのでいろんな菌類が繁殖していますが、有用なものと無害なものがほとんどのはずです。
葉が出て成長していたのなら、水遣りはむしろ制限しないほうが良かったかも、、、私は冬でも最低気温が12度しかなくても水は週一与えます。たっぷりとではないのですが。
葉が3枚〜五枚あれば、花芽が上っても良かったと思うのですが最低気温は何度ありましたか?高すぎると花芽が出来ませんし、水不足を助長したかも?
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4/9に質問させていただいたものです。写真を添付いたしますので見てください。
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ひろしさん こたえ>
さてこの黒いものはじつは前にもお答えしたように白い綿状にできるカビのあとでそれに別なカビか藻類が蔓延したものと思われるのですが、鉢が湿っていて胡蝶蘭の根が活動状態のときには白い綿状のものが多いのです。(胡蝶蘭の共生菌といわれるリゾクトニアの一種の糸状体では?なんておもったりしてますが確かめていません)
水遣りを控えて胡蝶蘭の根が活動をとめるとこの黒いのがとって代わるのですが、これ自体は見栄えだけの問題で胡蝶蘭に害はありません。
ただ、この黒いのが現れるのが、コンポストが乾いていて根が活動休止中のときが多いのです。つまり、この株が現在活動を休止しているのはこの黒いカビをみてもその通りということです。
開花中であれば、じつは株は成長休止中で根はほとんど活動していません。拙宅で開花中の胡蝶蘭の鉢には多かれ少なかれこの黒いものが付着しています。私には気にならないので(胡蝶蘭にもなんの影響もありません)そのままにしておいてます。
うさこさんの株は開花中でも、花芽もないのに活動休止中なわけですが、前にもかいたように水遣りがちょっと不足でミズゴケがカリカリに乾いてしまい、根が活動しようにも出来ない状態なのだと思います。そのため、葉も垂れ下がって元気もなさそうに見えますね。もっと水遣りしたほうが良かったようです。
拙宅の栽培室は陶器最低気温12度までさがるのですが、それでも冬でも水遣りは週一回です。成長期と違って飽和するまでは与えないこともあって3日か4日でかりかりに乾きます。
一度カリカリに乾きますと通常の水遣りでは、ミズゴケが水を吸いません。そのため、今一週間にいっぺん与えているといってもおそらく中のミズゴケは保湿していない状態なのだあと思います。ミズゴケの空隙を水が素通りするだけになっている状態です。スプレー葉水を与えるさいにミズゴケもたっぷり湿らせたほうが良いくらいです。実際冬季には3日にいっぺんこの方法だけで通常の水遣りをしないで済ませる方法もあります。私のはそれに近いです。スプレーだけで水遣りしています。時間はかかりますが、カリカリに乾いていてもスプレーでは戻りやすいですから。
これから気温も上がっていきますので一度ミズゴケの保湿性を復活させる必要があります。スプレーで時間をかけるより簡単な方法があります。鉢ごと、バケツでぬるめの水(25度前後)に漬けてください。15分ほどで引き揚げて水切りすれば、復活します。
最低気温が15度以上あれば、そして根や葉が成長を始めたら水遣りはミズゴケがカリカリになる前、若干湿り気があるかな?というときに次の水遣りをしたほうが良いのです。素焼きの鉢は余分な水分は吸って回りに蒸散させますから、鉢内でも常に水分と空気の移動もあり根が窒息して腐る心配はありません。その状態になると鉢表面には白いふわふわのものが復活します。
それと、お使いの蘭鉢は腰高ですが、どっちみち素焼き鉢の表面は汚れるものですから、飾ることより栽培の道具と割り切ったほうが良いかと思います。栽培は通常の形の素焼き鉢のほうが薄くて軽く、透湿性もよいので成長も良いです。素焼き鉢をまだきちんと品揃えしていない園芸店、ホームセンターがあるのにはこまったものですが、、、安いので儲からないからですかね。
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すみません、今度から返信で質問させていただきます。 早速の回答、ありがとうございます。
明日は13度らしいので、15度以上の気温になったときにぬるめの水につけてみます。
がんばって咲かせたいと思いますが、今年は無理ですよね… もし、咲くとしたらいつ頃になりそうでしょうか。 それと、蘭鉢と書いてあったものを購入したのですが、腰高鉢は適さないのでしょうか。
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ひろしさん こたえ>
意図したものでないにせよ、水不足で今まで成長休止していて、15度くらいの最低気温にあたっていれば、花芽が出ていてもよさそうな株のですがね、、、
今年一年養生して株を充実させれば今年の秋遅くから冬には花芽が見られるのではないかと思います。
越冬温度にもよりますが開花は春先3月頃かと、、、 蘭鉢はどちらかというと東洋らん(カンラン、ホウサイランなど)を意図しているのではないかと思うのですが、、、もちろん素焼きで若干通水性が落ちますが、十分あることはありますから、使えないわけでは無いのですが、縦長で重たくまたミズゴケの量も余分に必要になるので、(なれれば下部を空洞にもできますが、)最適とはいいにくいだけです。それに表面にかびや藻類が繁茂するのは、素焼きであれば、蘭鉢も普通の素焼き鉢も同じなので、、、
園芸店でもホームセンターでも実際に胡蝶蘭を咲かせたことのある担当者がいる店はやはりあまり多くはないのでしょうね。
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ありがとうございます。 今年は養生させて秋に花芽が出てくれるようがんばって育てます。
たびたび質問ですみません。 肥料はいつ頃で市販のものだとどんなものがいいのでしょうか。 ハイポネックス洋ラン用という薄めずそのまま使うというものを買ってみたのですが、胡蝶蘭用ではない気がしてきて…
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ひろしさん こたえ>
ハイポネックスストレート液肥洋ラン用ですね。これは成分表示が無い(どの成分も皆0.1%にも達しないので法律上表示できないのだと思います)くらい薄いのですが、それでもミズゴケ植え胡蝶蘭には濃いだろうと思います。昔からあるのですが、私もどうもこのストレート液肥には信頼が置けないです。薄めに使えば間違いはないはずですが、おそらく肥料を好むシンビジウム向けの配合になっているでしょうから、成長開始後に与え始めるとして、最初に与える場合は通常の水やり後、4倍に薄めたものを与えます。次の施肥は2週間後、やはり通常の水遣り後に3倍に薄めて与えます。成長期6月、7月には水で2倍に薄めて一週間から10日に一遍水遣り後に与えてください。水遣り後に与えるとまた鉢底からあふれると思いますが、鉢皿に溜まった余剰は捨ててください。
ストレート液肥が無くなったら、通常の薄めてつかうハイグレード洋ラン用N:P:K=6:6:6のほうが宜しいでしょう。こちらは薄めたものを「水遣り代わり」に与えます。成長期には能書きの倍の2,000倍に薄めて与えます。春先の施肥開始期には4,000倍からスタートです。
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ありがとうございます。 今週末、水遣りをした後、4倍に薄めて与えます。 その後はご指導のとおり育てていきたいと思います。
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