ひろしさん こたえ>
こんにちは、
画像を拝見した限りでは伸びだしているのは、上に向いて伸びているものも含め、根だけのように見えます。
葉のシワは水不足の症状ですが、水不足の原因は鉢内の根の不足、あるいは根の不調(機能低下)だと思います。
栄養不足を心配して、この状態で肥料を与えると改善するどころか状態が悪化して枯らすのがオチです。
まず、根の機能を改善するのが先で、そのためには一度ミズゴケがカリカリになるまで乾かしてください。
一方では消耗を防ぐため、夕方と就寝前の一日2回、葉と露出している根をスプレーでしっとりと濡らしてください。
胡蝶蘭など樹木に着生しているラン科植物は、天水(雨と霧)だけで生育しています。根は濡れたら乾くことが必要で、温帯の地生植物とは全く性質が違います。濡れっぱなしだと却って根の元気がなくなり水も吸えなくなりそのうち腐って死んでしまいます。
肥料分も、天水に極微量に含まれる窒素酸化物や根の付近の他の動植物遺骸の分解物を利用しています。それだけでは不足なので、根の内部に通常の植物ではは病原菌扱いのリゾクトニアの一種を抱え込んでいて、それを消化しながら養分の足しにしています。ですから成長期である夏の間に戸外の木の下にでもぶら下げておけば、無肥料でも成長開花できますが室内で育てる場合、水道水は殺菌のため低濃度ながら有害物質の塩素を含みますので、与える水はできるだけ塩素分を飛ばしたものが好ましく、また硝酸分や燐酸分なども排除されていますから極く薄めの肥料を与えないと育ちが良く無い結果にはなります。
とはいうものの、ぱきこさんの株の状態はそれ以前の状態で、鉢内の根が既に死んでしまっているか機能不全のどちらかですから、そんな場合は、新根を出来るだけ沢山出させる必要があるのです。
幸い何本かは根が伸びていますので枯死は免れることができそうです。
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