ひろしさん こたえ>
画像の株は遺伝子的に黄色の系統をかなり強くもっているようです。黄色の花には赤の斑点がはいるものが多いのです。また、花弁の形や唇弁の形など典型の白大輪の形ではありませんで、黄色に多い星型ですね。
強光線でピンクの株は葉が紫色となり、白や黄色の株は黄味が強くなります。また低温でも同様な現象が起こります。これらは光線や低温に対する防衛反応ではありますが、花の発色にもかなり影響があるのです。
おそらくこの株は実生苗なのでしょう。生産者は温室で高温で遮光も(葉色が薄くならないよう)強めですので、色素形成が悪く、ほとんど黄色も赤斑点も発色しなかったと思われます。そのため生産者段階では白花の扱いとなったのでしょう。寄せ植えはたまたま開花期が合致した同じ色(と思われた)株が寄せられるものだと思います。
今回の開花の前には光が十分で、かつ生産者より低温であったため色素形成が十分だったと思われます。そのため黄色と赤斑点が明瞭になったものだと思われます。
胡蝶蘭に限らず、カトレアなどでも光線の強さと低温の与え方で同じ株でも発色が全く異なることは私も経験していますし、栽培家にはよく知られた事実です。
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