No.2400 2008/12/18
【種類:葉っぱについて/ウイルス性の病気でしょうか?】
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シミズ さんから
はじめまして、よろしくお願いします。
11月上旬に葉の表面にヘコミができ、現在は色素が抜けた部分が、かさぶた状になっています。葉の裏から日光を当ててみるとマダラ上にやはり色素が薄く抜けたような感じです。今のところ異常が見受けられるのはこの葉一枚のみです。ウィルス性の病気は株ごと助からないとの話しが一般的で、葉を根元から切り取っても無駄なのか、ダメもとで切り取るべきなのか悩んでいます。
育成環境ですが、日中は南側の廊下にレース越しに日を当て夕方に室内に取り込み保温しています。葉への霧吹きは適時行っています。肥料はハイポネックスの6-10-7を3000倍に薄めミズゴケ内部まで乾燥するたびに与えていました。
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葉はまだ新しく小さい葉を入れると9枚あり、花芽が伸びてきている状態です。1か月様子を見ていましたが少しづつ色素が抜けていく範囲が広がっている様子です。
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裏からの写真です。
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株全体の写真です。
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ひろしさん こたえ>
拝見したところ株は元気そうです。
問題部分はウィルスである可能性も否定は出来ませんが、真菌の感染症であるようにも見えます。
問題の葉はその問題部分の先に折れ傷があるように見えますがどんな状況で出来たものでしょうか?
ウィルスである場合は問題の葉だけを切り落としてもおそらく無駄でしょう。私なら真菌感染症のほうに賭けて、問題部分の色の抜けている部分を針や爪楊枝でミシン目を入れるようにしてくり貫きその周囲にエムダイファーなどの汎用型殺菌剤を濃く溶いて塗布しておきます。
ウィルス症の原因ウィルスは単一ではなく多様な症状があると聞いておりますが、私見ですが、おそらく殆どの個体が何らかのウィルスを持っているように思います。病原性の強いもので感染すると必ず発症するものの他、弱ったときに日和見的に発症する中間型や、殆ど症状の現れないものまで、いろいろあるのではないか?と、、、
その中で怖いのは必ず発症するタイプな訳ですが、これは葉に壊死が連続したり花が奇形になったりするので、そんな症状なら処分をお勧めするのですが、、、この株がそんな症状が広がって衰弱するというようにはいまのところ見えないし思えないのです。もちろん画像で見ただけですから自信はありませんが、、、
少なくとも花を確認してから判断しても遅くは無かろうと思います。
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ご返信ありがとうございます。
折れ傷ですが、葉がまだ小さいころに、折って傷付けてしまったものです。その後成長するにつれて割れが大きくなっていったという感じです。
今しばらく様子を見ようと思います。大変参考になりました。
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ひろしさん こたえ>
折って傷つけたその事故の時出来た擦り傷のようにも見えますので、もし色の抜けが拡がるようであれば比較的穏やかな糸状菌の感染の可能性が高いように見えます。殺菌剤処理で良いようにますます思えてきました。
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同じ葉の、傷とはかなり離れた逆側の先端部分です。
ここ3日でスジ状になった比較写真を載せます。
18日の写真は最初の1枚目の写真の初期と全く同じ症状です。
写真にもあるように水滴のテカリのようなものが見えますが砂糖水が乾きかけのような少し粘り気のあるものが付着している点が気になりました。
拭き取ったその後も、葉の表面からにじみ出てきている感じです。カイガラムシはいないようですし、葉の防御反応なのか、ウィルスや菌の出すものなのかはわかりません。
ご返信に励まされました。大事に育ててみようと思います。
ありがとうございました。
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ひろしさん こたえ>
水滴のようなものは蜜で成長休止期で花茎を伸ばしている蘭には普通に見られます。シンビやカトレヤはつぼみや花茎に集中するのですが、胡蝶蘭の場合は葉にも現れることがあります。
追加画像を拝見すると申し訳ないですが前言を訂正してやはりウィルスの感染の疑いの方が高い気がします。このように組織の壊死(凹み)が葉脈の繊維方向に筋状につながるのはウィルス症の場合が多いです。他に蘭科植物を栽培されている場合には、これは隔離したほうが宜しいかと思います。カイガラムシやアブラムシ、ヨコバイなどの吸汁性の害虫がいない場合は同じ場所でも移る危険性は低いものです。あとは作業に使ったハサミや手をアルカリ性の石鹸水でよく洗い、良くすすいでから他の蘭科植物に触れるようにしてください。
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No.2232 2008/10/18
【種類:葉っぱについて/】
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はな さんから
葉の様子がおかしいのですが、対処方を教えて下さい。
病気でしょうか?
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ひろしさん こたえ>
こんばんは、
左の葉の先端の部分のことでしょうか?
画像が小さくて良く分からないです。変な部分のアップをお送りくださいませんでしょうか?
それと話はちがうのですが、化粧鉢にミズゴケ植えですから水遣り間隔は長くなるかと思いますが水は必ず一度乾いてから与えるようにしてください。冬季最低気温が15度を割るときは鉢のミズゴケがかわいても鉢への水遣りは避け、午後4時ごろ葉と露出している根の付け根部分へのスプレーだけで済ませるようにしてください。
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有難うございます!部分写真です。全体的に葉の色が薄くなってきたあと、このように白くなってきたのです。だんだんその部分のヵ所がふえてきました。
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ひろしさん こたえ>
この株は白花でしたでしょうか?葉の形から白の中輪(リップに赤筋が少し入る)アマビリスあるいはアフロディテかと思いますが、、、
白く色が抜けているのは軽度の日焼のように見えます。光が強いと白花の株は全体に黄色みを帯びてきます。赤紫の花の株はえび茶色を帯びるようになります。フラボノイド色素やアントシアニン色素で光を(特に紫外線を)遮断し組織を守るためですが、守りきれないとその部分の組織が徐々に死に、骨格(セルローズ繊維)だけが残るので白くなります。
一気に日焼する場合は細胞が死んでも細胞内の水分と原形質が残り残渣となって茶色になります。こうなると病原菌の感染の惧れがあるので、殺菌剤の塗布などの処置が必要になるのですが、
はなさんの株の場合若干光の弱い場所に移すだけで、大丈夫のように思います。
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白い花でした。最初は、5センチほどの葉が2枚あるだけだったのですが、夏前に植え替えて今の場所(2階南側のガラス・レースカーテンごし)に置きました。7〜9月の間に深い緑の新しい葉が3枚出て、根を張っていきました。今月に入ってから葉の色が薄くなってきた・・という状況です。
急に冷えたのが原因で病気をしたのかと思いましたが、反対に日光が強すぎたのですね・・早速北側の窓に置いてみたいと思います。
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